投資信託とETFのメリットデメリットってなんなんだろう?
今回は投資信託とETFの違いや、それぞれのメリット・デメリットについてお伝えしたいと思います。
今回は【投資初心者】の方向けに投資信託とETFの特徴やメリット・デメリットについてお伝えいたします。
ぜひこの記事を読んでいただき参考してみてください〜🤗
投資信託とETFはどっちがオススメ?
結論からお伝えすると、投資信託もETFも一長一短で一概にどちらが良いとは言えません。
これは一人一人が目指す目標や重要視しているものによって変わるからです。この質問をされている【投資初心者】の方には少額(100円から投資可能)から投資信託を始めることをオススメします🤗
投資信託とは
【投資信託】とは、「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券等に投資・運用する商品」のことです。
運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品です。
「集めた資金をどのような対象に投資するか」は、投資信託ごとの運用方針に基づき運用会社(ファンド)が行います。
投資信託の運用成績は市場環境などによって変動します。投資信託の購入後に、投資信託の運用がうまくいって利益が得られることもあれば、運用がうまくいかず投資した額を下回って、損をすることもあります。このように、投資信託の運用によって生じた損益は、それぞれの投資額に応じてすべて投資家に帰属します。
ETFとは
米国ETFとはExchange(証券取引所)Traded(取引される) Fund(投資信託)のことで、上場投資信託のことです。
投資信託が上場したもので個別の銘柄と同様に市場でリアルタイムで取引されています。
ETFは、インデックスファンド(指数連動型投資信託)と同じく日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)などの指数に連動するように運用されています。
指数とは、複数の銘柄から株式や債券などの全体的な推移や総合的な値動きを示すものです。そのためETFの取引を行うと、自動的に分散投資を実現が可能になります。
投資信託とETF 6つの違いとは?
- 上場しているか
- 価格の変動タイミング
- 指値注文ができるか
- 種類の多さ
- 信託報酬(保有期間中の手数料)
- 手数料
上場しているか
投資信託は、市場の立会時間とは関係なく、証券会社や銀行などの金融機関が定める時間であれば取引が可能です。
一方ETFは取引所に上場していますが、投資信託は上場していません。
そのため、ETFは市場の立会時間内、つまり、東京証券取引所の場合、休日と年末年始(12月31日~1月3日)を除く月曜日から金曜日の「9:00~11:30」と「12:30~15:00」に取引を行うことができます。
価格の変動のタイミング
投資信託は、価格の更新は1日1回のみです。
注文した時点では正確な取引成立価格が分かりません。また、一般的には9時から15時までが注文受付時間で、15時以降は翌日の注文として扱われます。さらに、外国の株式や債券を組み込む投資信託は、注文した日の翌営業日以降に取引が成立します。取引成立まで価格が分からない投資信託と、取引所が開いている時間にタイムリーに売買することができるETFでは、価格の決まり方に大きな違いがあると言えます。
一方ETFは株式と同様、市場が開いている時間であればリアルタイムに価格が変動する金融商品です。
同日に購入する場合であっても、タイミングが異なれば価格が異なることもあります。例えば、立会時間内にニュースが出て、大きく価格が変動したタイミングで機動的に注文を出すことも可能です。
指値注文ができるか
投資信託は指値注文ができないので、価格を指定した取引は行えません。
これは、上述のとおり、注文した時点では取引成立価格が分からないからです。取引所に上場している株式は、価格を指定して購入する「指値(さしね)注文」を利用でき、ETFも指値注文ができるため、自ら取引価格を指定することができます。ただし、指定した価格で取引が成立するとは限りません。
ETFは株式と同様、指値注文だけでなく、買い値・売り値を指定しない「成行(なりゆき)注文」も利用できます。成行注文は、価格を指定しない、つまり言い換えると、“今このタイミングで何円でも良いから買いたい・売りたい”場面で利用する注文方法です。
種類の多さ
商品の種類の多さは、圧倒的に投資信託が勝ります。
ETFは約250銘柄ですが、投資信託は約6,000銘柄です。ただし、投資信託は金融機関によって取り扱う銘柄が異なるため、中には品揃えが少ない証券会社、銀行もあります。投資信託への投資を検討している方は、口座を開設する前に各金融機関の取扱商品数もチェックが必要です。
ちなみに、ETFはどの証券会社でもほぼすべての銘柄を売買することができますが、銀行では取り扱いがありません。
信託報酬(保有期間中の手数料)
銘柄によっても差はありますが、一般的に信託報酬は投資信託よりETFのほうが低い傾向にあります。
なお、信託報酬とは、投資信託を運用・管理するための手数料で、商品を保有している日数分発生します。上場・非上場に関わらず、すべての投資信託に設定されています。運用成績が良くても信託報酬が高いと儲け(利益)が少なくなってしまう可能性もあるので、長期間保有する場合は特に事前にしっかりチェックする方が良いでしょう。
投資信託と比べて、ETFの信託報酬が低くなるには理由があります。投資信託の信託報酬は、①投資信託の販売を行う会社(証券会社、銀行)、②投資信託の組成・運用を担う委託会社(運用会社)、③投資家から預かった資金を保管・管理する受託会社(信託銀行)の3社に分配されます。ファンドによって多少の差はありますが、①と②がそれぞれ全体の40~45%程度を受け取り、③が5%程度を受け取ります。
取引所に上場し、誰でも取引できるETFは、①販売会社への報酬(手数料)が必要ないため、ETFの方が信託報酬が低い傾向にあります。
手数料について
購入時の手数料は、取引を実施する金融機関によって異なりますし、投資信託とETFの商品によっても違います。
投資信託においては、「販売手数料」や「申込手数料」とも呼ばれ、購入する際に販売会社に支払う手数料で、購入代金とは別に徴収されます。購入代金に所定の料率をかけた金額を負担します。
近年では、インデックスファンドを中心に、販売手数料が無料の投資信託(ノーロード・ファンド)も増えています。
一方で、ETFは、商品ごとに手数料が設定されているのではなく、株式と同様に「売買手数料」の取り扱いになるため、ETFを購入する証券会社の手数料が適用されることになります。ETFの購入を検討する場合は、利用している証券会社の売買手数料を確認しましょう。また、ETFにおいても、ネット証券を中心に一部のETFを売買手数料不要で購入できる証券会社も出てきました。そういった取り組みを実施している証券会社か、または購入したいETFが対象銘柄か、チェックするとよいでしょう。
投資信託は売却時に「信託財産留保額」と呼ばれる手数料がかかりますが、中には信託財産留保額不要の銘柄もあります。売却手数料が気になる方は、購入する前に信託財産留保額について確認しておきましょう。
一方、ETFは株式を売却する際に発生する手数料と同様「売買手数料」がかかります。上述のとおり、売買手数料は証券会社によって異なるので、こちらも事前に確認しておきましょう。
投資信託、メリット・デメリットとは
投資信託のメリットを4つお伝えします。
- 少額から投資が可能
- さまざまな商品に分散投資が可能
- 専門家にお任せ
- 高い透明性あり
少額から投資が可能
通常、株式投資や債券投資には、ある程度まとまった資金が必要になります。しかし投資信託であれば、100円から手軽に始めることができます。少額であれば余剰資金があまりない方でもスタートすることができます。
さまざまな商品に分散投資が可能
投資の基本は、資産をいくつかの商品に分けてリスクを分散させる「分散投資」。
個人の投資家が、個別に株を分散投資しようとすると多くの資金が必要となります。投資信託は小口のお金を集めてひとつの大きな資金として運用するので、さまざまな資産に分散投資を行いリスクを軽減することが可能になります。おかずを単品で買うのではなくお弁当パックを買うようなイメージになります。
専門家にお任せ
株式や債券などの投資に必要な知識や手法を、【投資初心者】の方が個人で身につけるの難しですし時間がかかります。
投資信託は、経済・金融などに関する知識を身につけた専門家(ファンド)が、投資家に代わって運用します。また、個人では買えない・買いにくい海外の株式や債券、特殊な金融商品への投資も可能です。
高い透明性あり
原則として毎日、取引価格である基準価格が公表されており、資産価値や値動きが分かりやすい金融商品です。また、決算ごとに監査法人などによる監査を受けているため、非常に透明性が高いといえるでしょう。
なるほど。これなら投資初心者でも取り組み安いですね!
投資信託のデメリットを4つお伝えします。
- 手数料がかかる
- 商品が多く選定が難しい
- 元本を下回る可能性あり
- 短期で稼ぐことには向いてない
手数料がかかる
投資信託はファンドマネージャーに運用してもらう手間がかかるため、自分で運用するよりも手数料は高くなります。
必要な手数料としては以下の3つがあります。
- 購入時手数料
→投資信託を買う際にかかる費用 - 信託報酬
→投資信託の保有中にかかる手数料 - 信託財産留保額
→投資信託の解約にかかる手数料
しかし全体で見れば年率0.1~1.0%程度であることがほとんどであり、自分で管理する手間を考えれば大きな負担にはならないと言えるでしょう。
最近は販売時や解約時の手数料が無料の投資信託も増えてます!
商品が多く選定が難しい
投資信託はとても多くの商品があり選定が難しいです。
12月末の公募投信本数は5923本あるので、この中から商品を選ぶ必要があります。証券会社や銀行がランキングに選定した上位の投資信託は、必ずしも良い投資信託とは限りません。手数料が高い商品を売るために、ランキングの上位にしている可能性もあるからです。
元本を下回る可能性あり
投資信託は資産を増やせる一方、運用が失敗すれば元手となるお金(元本)を下回る可能性もあります。
元本を下回る可能性があるのは下記のケースになります。
- 組み入れていた銘柄の株価が下落
- 組み入れていた銘柄の発行元の倒産
- 投資している地域の経済情勢が悪化
損失を不安に感じる人も多いはずですが、長期で投資を続けていくと投資信託に限らず投資をしていれば元本を下回る可能性はあります。
投資信託は毎月積み立てることで「時間分散」によるリスク軽減が期待されるため、長い目で見れば資産が増える確率は高いといえます。
短期で稼ぐことには向いてない
多くの投資信託は、数十年単位といった中・長期的な投資を目的として運用を進めています。
そのため「数日や数ヶ月の短期間で大きな利益を出したい」と考える人には、相性が合わない投資手法と言えるでしょう。投資に対して短期間で大儲けできる印象を持つ人もいますが、そのような投資はハイリスクなため、初心者が参入しても損失を出す可能性が高いです。
ETFのメリット、デメリットとは
メリットについて
低コストで分散投資が可能に
ETFなら、全世界市場や全米市場への分散投資も実現が可能です個々の株式を買い付けるのに比べると、格段にコストを抑えながら投資リスクも下げられます。値動きの違うETFや海外ETFなどを組み合わせると、さらに分散投資の恩恵を受けられる可能性が高まります。
リアルタイムでの取引が可能
ETFは、取引所が開いている時間であれば、リアルタイムで何度でも自由に取引できます。さらに、指値注文や成行注文、信用取引など、一般的な投資信託よりもはるかに売買の自由度が高くなります。
デメリットについて
分配金の自動的な再投資が行われない
一般的な投資信託は、利益が出たときに投資家に支払われる分配金を、そのまま受取るか自動的に再投資に回すか選択できます。しかし、ETFでは分配金は受取りのみで、再び投資をするには銘柄を選択し、買い付けるまでをご自身で行う必要があります。投資信託の自動再投資であればかからな
投資信託はこんな方にオススメ
時間分散を活用して積立投資を行うなら投資信託のほうが選択肢は多くなります。
ETFは限られた銘柄を限られた証券会社でしか積立投資を行うことができないからです。また、ETFで投資できる市場、国・地域などは投資信託と比べて限られています。ETFがカバーしていない市場や国・地域に投資するなら投資信託を活用することになります。
さらに、ETFは日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)などの指数に連動した運用の成果しか期待できないため、市場平均を上回るような高い収益を期待する人はアクティブ運用の投資信託を選ぶことになります。投資信託にはヘルスケアやバイオ関連、環境や資源など、特定のテーマを対象としたものがありますが、ETFにはありません。
特定のテーマに投資するのであれば、投資信託を活用するべきでしょう。
ETFはこんな方にオススメ
ETFも投資信託の一種ですが、その投資スタイルは大きく異なります。
株式と同じく証券取引所に上場していることから、機動的に売買を行いたい人に向いているといえます。短期売買を勧めるわけではありませんが、ある銘柄を買ったその日に売却するようなデイトレード、数日間で売買を行うスイングトレードなども可能です。
ただし、機動的な売買を行うためには平日の取引時間中に市場の動向を見ていられる人という条件がつきます。
まとめ
投資信託、ETFそれぞれにメリット・デメリットがあるんですね!
はい。ご自身にあった投資方法を選択してみてください
今回は投資信託とETFどちらを選べばいいのかを解説させていただきました。
私は積立NISAで投資信託を毎月33,333円コツコツ積立投資を行っております。ETFについては価格の下落のタイミングで少しづつ投資をしています。
投資信託は再投資を自動で行ってくれるので【投資初心者】の方にはとても取り組みやすい投資だと思います🤗
銘柄選定の記事も書いてますのでぜひご自身の株式投資を進める上で参考にしてみてください!
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